【AWS初心者向け】EC2の8つの特徴

現在、AWSには100以上のサービスがあり、これからAWSを触ろうと思った際に何から手を付けていけばよいのか迷ってしまうかもしれません。そこで今回は基本となるAmazon EC2について特徴をお伝えしたいと思います。

EC2とは

Amazon EC2は、柔軟にサーバースペックが変更可能な仮想サーバーと考えてください。Amazonの大規模なインフラ上のどこかに、仮想サーバーが構築されます。

1vCPU、メモリ0.5GBの低スペックマシンから、72vCPU・メモリ281GBの高スペックなマシンまで幅広く備わっていますので、簡易なWebサイトや業務システム、ソーシャルゲームの基盤など用途も様々です。

それでは、特徴を見ていきます。

1. すぐに構築可能

管理画面からいくつかの設定項目を選べば、数分で仮想サーバーを構築できます。明日100台のマシンが必要となっても全く問題がありません。開発用や検証用途で急にサーバーが必要となった際も、数分後にはサーバー構築が完了しています。 物理サーバーだと発注してから数日かかることがありますので大きなメリットです。

2. すぐにスペックアップが可能

EC2では稼働中のサーバーの性能変更が可能です。レンタルサーバーやVPS、物理サーバーではできなかったことです。従来ですと、新たなサーバーを構築後、プログラム・データベースデータの移行、テスト、DNSの切り替えなどで数日は工数がかかっていた作業の必要がなくなります。

3. サーバーの複製が可能

EC2ではサーバーをAMI(Amazon マシンイメージ)という形式で保存することができ、新たにサーバーを作成することができます。稼働中のサーバーのAMIを作成することもできますので、本番サーバーのAMI作成をして、検証サーバーを構築することがすぐにできます。

毎日のバックアップ用途や、開発環境構築用と、よく使う設定を予め設定したサーバーの雛形として利用すると大変便利です。

4. 多数のサーバースペックから選べる

EC2ではOSやCPU・メモリをいくつかのパターンから選んでスペックを決定します。選べるパターンは用途別に多数あります。料金ページから確認できますので確認してみましょう。

参考:Amazon EC2 料金

5. ストレージは別で設定

EC2のプランのうち、高スペックのサーバー以外ではほとんどがディスクが付属していません。AWSでは、EBS(Amazon Elastic Block Store)というストレージを利用する分だけつけることができます。SSDやHDDなど種類も選べますので、用途や予算に応じて使い分けられます。ディスク容量は後から増加がかんたんにできます。最初は小さめに設定しておいて、途中で増やす運用がおすすめです。

参考:Amazon Elastic Block Store

6.起動した分だけ課金対象

EC2ではいくつかの料金体系があります。「オンデマンド料金」はEC2を起動している時間単位で支払うことになります。開発用のマシンであれば日中帯だけ起動することでコスト削減ができます。一方で、1年間固定の性能で利用し続ける場合は、「リザーブドインスタンス」を利用することで最大75%の割引きを受けられます。

7.転送量課金

EC2ではデータ転送量に対して課金が発生します。ここが国内のサーバー利用料金の体型と大幅に異なる点で注意が必要です。データ転送量

8.前払いなしのカード決済

EC2の利用は前払いなしで利用した分のみを後から支払うモデルです。クレジットカードによる決済が必要となりますので、企業ではカード払いができるかを予め確認しておきましょう。難しい場合は、後払い可能なAWSの支払い代行サービスを利用するなども方法です。

まとめ

多くの特徴があるEC2は、単体のサーバーとして考えればレンタルサーバーや専用サーバーと利用方法は変わりません。柔軟に利用することができ、様々な拡張性を持ったサーバーと考えれば良いと思います。