AWS Shield Advanced がイベントへのプロアクティブな対応のサポートを開始

AWSからAWS Shield Advanced がイベントへのプロアクティブな対応のサポートを開始したと発表がありました。
AWS news

DDoS攻撃とは

DDoS攻撃とはDistributed Denial of Service attackの略で複数のIPから分散的に大量のデータを送りつけるサイバー攻撃です。
次のような種類があります。

  • User Datagram Protocol (UDP) 反射型攻撃
    リクエストの発生元を偽装し、UDPを使用してサーバーから大量のレスポンスを引き出す

  • SYN フラッド
    接続を半開状態にして、システムの利用可能なリソースを枯渇させる

  • DNS クエリフラッド
    多数のDNSクエリを使用してDNSサーバーのリソースを枯渇させる

  • HTTP フラッド/キャッシュ無効化 (レイヤー 7) 攻撃
    ウェブアプリケーションの実際のユーザーからのように見せかけて多数のHTTPリクエストを送信する

AWS Shield Advanced とは

AWS Shield はマネージド型の分散サービス妨害 (DDoS) に対する保護サービスで、AWS で実行しているアプリケーションを保護します
AWS Shieldより

AWSの特定のサービスのDDoS対策を提供するサービスです。

AWS ShieldにはStandardとAdvancedの2つがあります。
AWS Shield AdvancedはDDoS攻撃発生時の各種支援やDDoS攻撃によって生じたAWS課金の補填
など無償のStandardにいくつか機能が追加されたサービスです。
Advancedは月額$3000です。

AWS Shield Advancedがサポートするリソースタイプ

  • Amazon Elastic Compute Cloud

  • Elastic Load Balancing(ELB)

  • Amazon CloudFront

  • Amazon Route 53

  • AWS Global Accelerator

AWS DDoS Response Team (DRT) について

AWS Shield Advancedでは、利用できるサービスで、複雑なDDoSイベントをAWS DDoS Response team (DRT) にエスカレートできます。
DRT には、AWS、Amazon.com、およびその子会社の保護において豊富な経験があります。

DRT のサービスを使用するにはビジネスサポートプランまたはエンタープライズサポートプランをサブスクライブする必要があります。

アップデート

今回のアップデートでDDoS攻撃が検出されたときに、DDoSレスポンスチーム (DRT) から直接連絡がくるようになります。 今までは、24時間365日体制のDRTにこちらからのサポートは依頼できましたが、DRTからのアクションはありませんでした。
例えばShield Advanced によって検出されたイベント中に、Amazon Route 53ヘルスチェックが異常になった場合、DRTから直接連絡があります。

これによってDDoS攻撃を受けた際にエキスパートとより迅速に連携することができます。
DRTが連絡する連絡先は最大10個まで指定できます。

この新サービスはShield Advancedが利用できるすべてのAWS リージョンで利用でき、追加費用はかかりません。

参考  AWS Shield の仕組み